ベトナムのチェー:ハノイ・ホーチミンの地元の人気店から伝統的な味までご紹介

ベトナム現地生活情報

ベトナムのスイーツといえばチェー。実は様々な種類があることをご存知でしょうか?

特に有名なのは冷たいチェーだと思いますが、実は温かいチェーも存在し、日本の和スイーツに近い味わいがあるので馴染みやすいんです。

本記事では、ベトナム在住中の筆者が、チェーの概要からハノイ・ホーチミンのおすすめ店舗までを一気にご紹介していきます!

1. チェーの概要

チェー(Chè)とは?

チェーは直訳すると「Chè=お茶」となります。

元々はお客さんをもてなすお茶の場に出すために、地元で採れる食材で作られたデザートのことをチェーと呼んでいたそうです。そのため地域ごとに異なる具材が使われています。

種類は様々で、「〇〇+Chè」といった様に、具材によって名称が変わります。

チェー(Chè)にはどんな具材が入っているの?

地域によっても使用される具材が異なり、これが入っていればチェー!というルールはありません

よく使われる具材 緑豆・ササゲ・蓮の実等のお豆類、タピオカ、タロイモ、寒天、ゼリー、バインフラン、ヨーグルト etc…
よく使われるフルーツ 竜眼、ジャックフルーツ、ドリアン、アロエ、ココナッツ、マンゴー etc…

主に豆や餅米をにて甘くしたスープ状のものに、様々な具材を入れて食べるタイプが多いです。ベトナムのプリンこと「バインフラン」などが入ったものもまたチェーと呼ばれ、組み合わせがとても多様なのでお店によって色んなテイストを楽しめるのが特徴的なデザート。

また、チェーには温かいチェー、冷たいチェーの両方が存在します。四季のある北部では、温かいチェーが発展したと言われており冬時期は名物デザートとしてお店で注文することができます。また、暑い時期や、常夏のホーチミンでは「ベトナムのかき氷」と呼ばれる冷たいチェーが主流。

2. ベトナム全体でのチェーの人気

ベトナムの人にとって、チェーは日常的に食べるスイーツです。

チェーのお店は、平日の昼間は人が入っているところを見かけませんが、夕方を過ぎるとお夕飯後のデザートを食べに来る地元民の人でごった返します。

お店に来ている客層は、学生のカップルや小さなお子様連れの家族、仕事後なのかサラリーマンの人など、老若男女が集まっています。この様子を見る限りでも、チェーはベトナムの日常に溶け込んだ食べ物であることが想像できますね。

3. ホーチミンでのチェーの特徴とおすすめ店舗

Be Che -ベンタイン市場の一角にある有名チェー屋さん-

引用先:筆者友人撮影

ホーチミンのチェーで有名な場所といえば、観光地でも知られるベンタイン市場の一角にある「Be Che」。コップに好きな具材を入れてもらい食べるスタイルがベトナムらしくて良いですよね。写真のチェーは、杏仁豆腐のようなベースの味に、白いキクラゲのようなものが入っていて新食感を味わえました。

・Be Cheの位置情報

Miss Đác -カラフルで写真映えのする現代風のチェー-

引用先:公式Facebookより

ホーチミンのフーニャン区にあるチェー屋さん。カラフルなお餅やゼリー、寒天などが彩り豊かで目でも楽しめるチェーですね。フルーツもたっぷりなので、喉が渇くホーチミンで食べるにはぴったりのデザートです!

・Miss Dacの位置情報

Koo Kui Desserts -中国風チェー-

引用先:公式Facebookより

中華街がある5区には、中国の伝統的デザートをイメージしたお店「Koo Kui」があります。色とりどりの杏仁豆腐やチェーが食べられるセットなどもあり、友達や家族でシェアしながらいただくのも楽しめておすすめです。

・Koo Kui Dessertsの位置情報

ハーキー(何記甜品店)-中華街にある黒胡麻のチェー-

引用先:公式Facebookより

中国発祥のチェーと言われる黒胡麻チェー「Chè mè đen」は、ホーチミンの中国人街である5区にお店が集中しています。中でも人気なお店がハーキー。濃厚な黒胡麻の味は、日本人にも馴染みやすくおすすめです。

・ハーキーの位置情報

4. ハノイでのチェーの特徴とおすすめ店舗

Little Bowl -数多のガイドブックを総なめにする有名チェー-

引用先:筆者撮影

観光地であるホアンキエム湖北側に、世界中のガイドブックに掲載されているチェー屋さん「Little Bowl」があります。筆者はハノイに来て初めてこのチェーを食べた時の一回で虜になりました…価格も30,000vnd(180円程度)なので、とてもお手軽にいただけます。

・Little Bowlの位置情報

Chè 4 Mùa Hàng Cân -ハノイで温かいチェーを食べるならこのお店!-

引用先:筆者撮影

ハノイ在住民の中ではとても有名なチェー屋さん。冬季には温かいチェーが食べれるのですが、これが本当に美味しい…!お餅のようなお団子の中に、黒胡麻ペーストやココナッツ、緑豆ペーストなどが入っています。お汁は生姜ベースで体が温まりまさに冬にうってつけのデザートです。

・Che4Muaの位置情報

Loc Tai House – Chè Lộc Tài -昔ながらの古屋でいただく味わい深いチェー-

引用先:公式Facebookより

昔ながらのハノイの雰囲気を体現した店内で、2000年から営まれる女将さんのチェーがいただけます。オールドバッチャンの食器に盛られたチェーが、古き良き時代のハノイを想像させてくれますよね…!竜眼と蓮の実の冷たいチェーがスタンダードなメニューのようです。冷たいチェーはもちろん、冬の温かいチェーも人気のお店です。

・Loc Tai Houseの位置情報

Tào phớ Jelly Bean -ベトナム人が愛する豆腐のチェー-

引用先:公式Facebookより

ハノイの現地ベトナム人から強い人気を得ている当店は、お豆腐のチェーとなります。シンプルな豆腐ベースに、蓮の実や甘いシロップがかけられていて、つるっと喉を通っていくデザートです。肉まんなどの点心類のメニューもあり、多くの方は甘い×しょっぱい味の組み合わせを楽しんでいるようです!

・Tao pho Jelly Bean の位置情報

5. チェーの食べ方と楽しみ方

冷たいチェー

引用先:筆者撮影

冷たいチェーは、基本的にかき氷のように砕かれた氷がセットで運ばれてきます。その氷をスプーンでひとすくいし、チェーに混ぜて食べてみてください。注意点は、あまり入れすぎると味が薄くなって美味しくなくなるので、調節しながら食べてみてくださいね!

温かいチェー

温かいチェーは、調理がされた状態で運ばれてきます。温かいうちに美味しくいただきましょう!ハノイの一部のお店では、温かいチェーは冬の一時期でしか注文できない所もあります。冬の時期になったら、急いで食べに行ってくださいね!

6. チェーに入れる氷は安全?

ベトナムへ旅行に来られた方や、初めてチェーを食べる方で、氷の安全性について気になる方もいらっしゃると思います。筆者は何度もローカル店でチェーを食べていますが、一度もお腹を壊したことはありません

しかし、ほとんどのお店で出される氷は食用のものを使っていると思われますが、気になる方は氷を入れずに食べるようにしてください。

参考に、丸みを帯びていて穴が開けられている氷は食用として業者が卸している氷なため、そのような氷を使っているお店のチェーは安心していただけると思います。

7. まとめ:チェーはベトナムの日常生活に浸透している

いかがでしたでしょうか?

チェーはベトナムの代表的な料理の一つであり、その美味しさと手軽さから多くの人々に愛されています。特に暑い時期に氷を入れて冷たくしたチェーは、ベトナムの人々の癒しとなっているようです。

使われている具材も日本人の口に合うものが多いので、ぜひホーチミンやハノイで機会があれば味わってみてくださいね。

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