【ベトナム在住10年が語る】ダナン生活のリアル!移住者が知るべき費用・治安・仕事・医療のすべて

ベトナム中部に位置するダナンは、「アジアのハワイ」とも称される美しいビーチリゾート都市として知られています。

その魅力は、どこまでも続く美しい海岸線、点在するラグジュアリーなホテルそして何よりもハノイやホーチミンといった大都市に比べて手頃な生活費にあります。観光名所も豊富です。コンパクトにまとまった街は移動のしやすさも兼ね備え、近年、多くの人々にとって魅力的な移住先として注目を集めています。

しかし、この楽園のようなイメージの裏側には、移住を真剣に検討する前に知っておくべき、リアルな現実があります。10年間ベトナムで暮らし、現在ダナン在住の筆者が、データと肌で感じてきた感覚を包み隠さずお伝えしたいと思います。

本記事は、単なる観光ガイドではなく,ダナンで「生活する」という視点から、気候の特性、肌で感じる治安、具体的な生活費、交通事情、食生活、住居の探し方、医療と教育の現実、そして日本人コミュニティの実情まで、移住者が本当に知りたい情報を網羅的に解説します。

この記事を通じて、移住への漠然とした不安を解消し、より具体的で現実的な生活イメージをつかむ手助けとなれば幸いです。

ダナン生活ー移住者が知るべき基本情報

ダナンの気候とベストシーズン:一年中快適に過ごすには?

ダナンの年間平均気温は約26℃一年を通して温暖な熱帯モンスーン気候に属し、日本のような厳しい冬はありません。この気候はダナンの大きな魅力の一つですが、熱帯気候は大きく「乾季」と「雨季」の二つの季節に分かれており、それぞれに異なる過ごし方と注意点があります。

乾季は例年2月から8月頃まで続きます。この時期は空気が乾燥し、晴れ渡る日が多く、まさにビーチリゾートを満喫するためのベストシーズンです。特に5月から8月にかけては気温がぐんぐん上昇し、日によっては40℃を超える猛暑日となることも珍しくありません。この強烈な日差しは、私が以前暮らしていたホーチミンとは比較にならないほど強く、肌を刺すような感覚があります。

移住当初、その感覚を甘く見て日中に外出した結果、熱中症でフラフラになった苦い経験もあります。日中の外出時には、帽子、サングラス、日焼け止めといった対策が不可欠であり、こまめな水分・塩分補給は命綱とも言えます。

一方、雨季は9月から1月頃まで。この時期は降水量が増え、台風が上陸することもあります。しかし、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことは稀で、突発的に激しいスコールが降っては短時間で止む、というパターンがほとんどです。気温も少し下がり、最も冷え込む12月から2月でも最低気温は19℃程度日本の冬に比べれば格段に過ごしやすい気候です。

服装は基本的に一年中、日本の夏服で対応できます。ただし、ショッピングモールやカフェ、レストランなど、屋内は冷房が非常に強く効いていることが多いため、体温調節用に薄手のカーディガンやパーカーを携帯しておくと快適に過ごせます。

そして、気候で最も留意すべきは「湿度」です。年間平均湿度は約80%と非常に高く、特に雨季には常時85%を超えることもあります。この湿気は体感温度を押し上げ、同じ気温でも日本の夏より蒸し暑く感じさせる要因となります。汗が乾きにくく、常に肌がベタつく感覚は、慣れるまでストレスになるかもしれません。

また、家の中ではカビ対策が必須となり、除湿器を使用したり、クローゼットの通気性を良くしたりするなどの工夫が快適な生活の鍵となります。

ダナンの治安:本当に安全?日本人が安心して暮らすために

ベトナムの二大都市であるハノイやホーチミンと比較して、ダナンの治安は際立って「良好」であると断言できます。これは現地の人々も口を揃えて言うことであり、在住日本人にとっても、ダナンを移住先として選ぶ大きな安心材料となっています。

ダナンにおける犯罪発生状況は,2023年1月から10月で,339件です。検挙率は87.85%(298件相当)。薬物犯罪検挙件数は0件です。(在ダナン日本国総領事館令和6年1月調べ)

この街の安全さを象徴する光景は、日常生活の至る所で見られます。例えば、夜8時を過ぎても、住宅街の路地では子どもたちが元気に走り回って遊んでいます。一部の家の門はその時間でも開けっ放しにされていたりして、地域全体で比較的安全な環境が保たれていることが伺えます。

カフェやレストランでは、席にスマートフォンやノートパソコンを置いたままトイレに立つ人を時々見かけてドキドキします。ホーチミンだったら5分もしないうちに盗まれてしまいます。人々が比較的正直で穏やかなのがダナンの魅力の一つだと感じています。

しかし、どれだけ安全な都市であっても、日本と同じ感覚で無防備に過ごすことは避けるべきです。リゾート地として多くの観光客が集まるため、旅行者を狙ったスリやひったくりといった軽犯罪は残念ながら存在します。

基本的な対策として、貴重品は最小限にし、バッグは車道とは反対側の肩にかける、歩きスマホは極力避ける、といった自己防衛の意識を持つことが大切です。
これらの簡単な注意を払うだけで、トラブルに巻き込まれるリスクは劇的に減少します。全体として非常に安全ですが、最低限の警戒心を持つことで、ダナンの穏やかな生活を心から満喫できるでしょう。

ダナンの物価と生活費:ハノイやホーチミンと比較してどれくらい安い?

ダナン移住の最大の魅力は、生活費の安さです。特にハノイやホーチミンといった大都市と比較すると、家賃や食費などの固定費を大幅に抑えることができ、経済的な余裕が生まれやすい環境です。個人のライフスタイルによって支出は大きく変動しますが、具体的な目安を見ていきましょう。
(1円=180VNDで計算)

ダナンの住居:ハノイ・ホーチミンの家賃の約3分の2

ダナンの家賃は、ハノイやホーチミンの半分から3分の2程度が相場です。同じ予算でも、より広く、新しく、立地の良い物件に住むことが可能です。

  • ・ワンルーム/1LDKアパート: 月30,000円〜70,000円(約540万VND〜1,260万VND)
  • ・2LDK以上のコンドミニアム: 月80,000円〜150,000円(約1,440万VND〜2,700万VND)

ちなみに,ホーチミンやハノイではワンルーム/1DKのアパートが月額約44,000円~110,000円(800万~2,000万ドン)以上。

ダナンの賃貸物件のほとんどは、ベッド、ソファ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった家具・家電が一通り揃っている「家具付き」が基本です。スーツケース一つで入居できる手軽さは、海外移住の初期費用と手間を大幅に削減してくれます。

物件は不動産会社を通じて探すのが一般的ですが、Facebookの在住者向けコミュニティや不動産サイトで個人間の賃貸情報が見つかることもあります。大都市の喧騒から離れ、海に近い穏やかな環境で質の高い住居を手頃な価格で見つけられるのは、ダナンならではの特権と言えるでしょう。

日本人が住みやすいエリア

  • ・ハイチャウ区(中心部): 市の行政機関やオフィスビル、日系の飲食店、スーパーなどが集中する最も便利なエリア。単身者や家族に人気です。
  • ・ソンチャ区(ビーチエリア): 美しいミーケビーチが広がるリゾートエリア。オーシャンビューのコンドミニアムやアパートが多く、開放的なライフスタイルを求める人に最適です。ビーチまで徒歩圏内という贅沢な環境が、比較的安価な家賃で手に入ります。

ダナンの食事:日本食も手軽に。自炊で節約も可能。

中部名物ミークアン

食費は生活スタイルによって最も差が出る項目ですが、外食については、ホーチミンやハノイより少し安いです。食材は新鮮で比較的安いので、自炊した場合の節約効果は大きいでしょう。

ローカルな食堂や屋台を積極的に利用すれば、1食あたり180円〜600円(約3万VND〜11万VND)で美味しいベトナム料理が楽しめます。日本食についても、ダナンにはいくつか日本食レストランがあり、ランチなら約600円~1,100円(13万~20万ドン)、ディナーでも約1,650円~3,300円(30万~60万ドン)程度で楽しめるお店が多いです。日本に比べればリーズナブルに日本食を味わうことができます。

自炊と外食をうまく組み合わせれば、一人暮らしの場合、月20,000円〜30,000円(約360万VND〜540万VND)で十分に豊かな食生活が送れます。

ダナンでは日本食の調達も可能。水は気をつけて。

ダナンでは、日本料理店があるだけでなく、日本食材を専門に扱うスーパーマーケットが複数存在し、自炊派の日本人にとっては非常に心強い存在です。

Akuruhi業務スーパーTable Produceといった日系のスーパーでは、味噌や醤油などの基本的な調味料はもちろん、納豆や豆腐、冷凍の魚、日本産の薄切り肉、さらには生で食べられる新鮮な卵まで、日本の食卓に欠かせない食材のほとんどが手に入ります。価格は割高ですが、その存在はダナン生活の質を大きく向上させてくれます。

ベトナムのコストコと言われるMega Marketや韓国系スーパーLottemartのような大型スーパーでも、日本食材コーナーが設けられていることがあり、基本的な日本食材を気軽に購入できます。

最も注意すべきは衛生管理です。ベトナムの水道水は飲用には適さないのはダナンも同じです。そのため、飲料水や調理に使う水は、必ずミネラルウォーターを購入するか、浄水器をつけることが必要です。また、外食の際は、できるだけ清潔で繁盛しているお店を選ぶのが食中毒を避けるための基本です。

ローカルフードの安さと美味しさを享受しつつ、時には日本食材で自炊して心と体を休ませる。このバランスをうまく取ることが、ダナンでの豊かな食生活を送るための秘訣です。

ダナンの水道光熱費・通信費

光熱費や通信費はホーチミンやハノイとさほど変わりません。

  • ・電気代: 月2,000円〜8,000円(約36万VND〜144万VND)。エアコンの使用頻度によって大きく変わります。
  • ・水道代: 月300円〜600円(約54,000VND〜108,000VND)。
  • ・通信費(携帯・Wi-Fi): 月1,500円〜4,000円(約27万VND〜72万VND)。

これらの費用を総合すると、ダナンでの一人暮らしの月間生活費は、生活スタイルによりますが,月額7万円台(約1,300万VND)〜12万円(約2,160万VND)程度に収めることが十分に可能です。このコストパフォーマンスの高さが、多くの移住者を惹きつける理由となっています。

ダナンの交通事情:Grabなどを利用し賢く移動する

https://www.grab.com/vn/より引用

ダナン市民の主要な移動手段は他都市と同じくバイクですが、交通環境はハノイやホーチミンのそれとは大きく異なります。

最も顕著な違いは、交通量の少なさです。ハノイやホーチミンと違い、朝夕の通勤ラッシュ時でも、都市機能が麻痺するほどの深刻な交通渋滞はほとんどありません市内は平地が多く、道路も広く整備されているため、全体的にアクセスは良いです。

ただし、日本の交通ルールに慣れていると、最初は戸惑う点も少なくありません。ウィンカーを出さずに急な車線変更をしたり、逆走してきたりするバイクもいるため、常に周囲の動きを予測しながら運転する必要があります。在住者の肌感覚ですが、交通量が少ないせいか、運転マナーがほかの都市より「強引」だと感じる場面があります。

移住者が最も安全かつ便利に移動できる手段は、配車アプリ「Grab(グラブ)」です。

スマートフォンで目的地を設定すれば、事前に料金が確定した上でタクシー(GrabCar)やバイクタクシー(GrabBike)を呼ぶことができます。これにより、料金交渉のストレスや、不当な料金を請求されるリスクを減らせます。ダナンの交通に慣れないうちはもちろん、日本人在住者にとっても日常の足として欠かせないインフラとなっています。

ホーチミンのようにピーク時のサービス料金がかなり高くなることはありませんが,ホーチミンより距離を走ることが多いので、結果的に費用は同じくらいに感じることが多いです。

ダナンの医療・健康:もしもの時に備える

https://www.vinmec.com/vie/co-so-y-te/benh-vien-da-khoa-vinmec-da-nangより引用

ダナンの医療環境は年々向上しており、近代的な設備を備え、英語対応が可能な私立の総合病院もいくつか存在します。

  • ・ビンメック国際総合病院 (Vinmec Da Nang International Hospital)
  • ・ファミリー病院 (Family Hospital)

これらの病院は施設も新しく清潔で、多くの在住外国人が利用しています。風邪や腹痛といった一般的な病気であれば、これらの病院で十分に対応可能です。しかし、日本の医療レベルを基準に考えると、いくつか心配な点があります。

日本人移住者にとって最大のデメリットは、ダナンには日本人医師やスタッフが常駐している病院がないという点です。日本語を話せる通訳者が対応してくれる医療機関はありますが,いない場合は症状を正確にベトナム語もしくは英語で伝える語学力が求められます。

もうひとつ心配なのは、重篤な病気や大きな事故による怪我、専門的な手術が必要となった場合、ダナン市内では対応できず、ハノイやホーチミン、場合によってはタイのバンコクやシンガポールといった近隣諸国の医療先進都市まで緊急搬送が必要になるという現実です。

これは移住を決める上で決して軽視できない要素です。万が一の事態に備え、治療費だけでなく医療搬送費用も十分にカバーする手厚い海外旅行保険に加入しておくことは、ダナンで暮らす上での必要条件と言えます。

ダナンの教育:子供の教育環境

https://www.apu.edu.vn/から引用

家族でのダナン移住を検討する際、最も大きな壁となるのが、子どもの教育です。ベトナムにはハノイとホーチミンに、日本の文部科学省が認定する日本人学校がありますが、2025年6月現在、ダナンには日本人学校がありません。 在住日本人の数が、学校を維持できる規模に達していないのが主な理由です。

このため、ダナンで子どもを教育する場合の選択肢は、必然的に現地の学校かインターナショナルスクールに限られます

  • ダナンの主なインターナショナルスクール:
    • ・Singapore International School (SIS)
    • ・APU International School
    • ・St. Nicholas International School

インターナショナルスクールは、質の高い英語教育や国際的なカリキュラムを通じて、グローバルな人材を育成する環境が提供されます。しかしその代わりに、学費は非常に高額です。年間の授業料だけで100万円から、高いところでは250万円以上(約1億8,000万VND〜4億5,000万VND)にもなり、これに入学金や施設利用料などが加わります。

このような点から、ダナンに住む日本人在住者は、それぞれの状況と希望に応じて学校を選択します。

  • ・子どもをインターナショナルスクールに通わせる。
  • ・子どもの教育を優先し、母親と子どもは日本人学校のあるハノイやホーチミン、あるいは日本で生活し、父親がダナンに単身赴任する
  • ・オンライン教材や家庭学習を駆使して、インターナショナルスクールに通わせながら日本語教育を補う

どの選択も一長一短がありますが、子どもの将来の進路、教育に対する価値観、そして家計の状況を総合的に判断して決めることが重要になってくるでしょう。

ダナンの日本人コミュニティ

海外での生活において、日本人との繋がりは、情報交換や精神的な支えとして非常に重要な役割を果たします。外務省の統計によれば、ベトナム全体で約20,000人の日本人が暮らしていますが、そのうち在ダナン日本国総領事館が管轄する中部地域(ダナン市および周辺省)の在留邦人数について公開情報はありません

しかしダナン商工会議所に登録されている企業数が約130程度であることを考えると,日本人の人数はかなり限られています。

ハノイやホーチミンの数万人規模のコミュニティと比較すると,ダナンの日本人コミュニティは小規模ですが、積極的に関わることで必要な情報を共有し合い、スムーズで心豊かな生活を送るのに役立つかもしれません。

ダナンのコミュニティとの繋がり方

    • ・日本人向け店舗:日本食レストランや日系スーパーマーケットは、自然と日本人が集まる社交の場でもあります。店主や他の客と顔見知りになることで、新たな繋がりが生まれることも少なくありません。
    • ・ダナン日本商工会(JCCID): ビジネスで滞在している場合は、商工会に参加することで、同業者や異業種の駐在員とのネットワークを広げることができます。
    • ・Facebookグループ: ダナンでの日本人コミュニティのグループが複数存在し、生活に関する質問、不要品の売買、イベントの告知、サークル活動のメンバー募集などが行われています。

ダナン移住のメリット・デメリット

ダナン移住のメリット:なぜダナンが選ばれるのか

ベトナムでの10年間の生活を振り返り、多くの人がダナンに惹きつけられる理由をまとめると、以下のようになります。

  • ・生活コストの低さ:何と言っても、ハノイやホーチミンより格段に安い物価と家賃が最大の魅力です。これにより、ゆとりのある部屋、外食や趣味、自分にとって価値のあることに資金を投入できます。
  • ・理想的なリゾート環境:どこまでも青い海と白い砂浜がすぐそこにある日常。仕事の後にビーチを散歩したり、週末にサーフィンを楽しんだりと、オンとオフを明確に切り替えられる理想的な環境が手に入ります。
  • ・穏やかで安全な社会:犯罪が少なく、人々が穏やかであるため、精神的なストレスが少ないです。子育て世代にとっても、日本人学校がないのは致命的ですが、子どもをのびのびと育てられる安心感があります。
  • ・ストレスフリーな都市機能:深刻な交通渋滞がなく、空港も市内から車で15分程度というコンパクトさ。日々の移動にかかる時間とストレスが大都市とは比較になりません。東京、大阪への直行便があるのも魅力です。
  • ・人々の温かさと素朴さ:観光地化が進んでもなお、ダナンの人々には素朴で親切な気質が残っています。この人の温かさが、異国ではありますが、ほっこりするひとときを与えてくれます。

ダナン移住のデメリット:後悔しないために知るべきこと

一方で、楽園に見えるダナンにも、移住者が直面する厳しい現実があります。

  • ・独特な交通マナー:交通量は少ないものの、ベトナム特有の運転スタイルには、慣れるまで精神的な疲労を伴います。歩いていても、常に周囲への警戒が必要です。
  • ・衛生感覚の違い:水道水が飲めないことや、ローカルな市場・食堂の衛生環境は、日本の基準とは異なります。自己管理が求められます。
  • ・気候への適応:一年を通して続く高い湿度や夏の日差しは体力を消耗させます。
  • ・サービスの質と時間感覚:ベトナムのどこでもそうですが、日本のような迅速で丁寧なサービスを期待すると、裏切られる場面が多々あります。「そういうものだ」と割り切る大らかさが必要です。
  • ・限定的な医療体制:高度医療や日本人スタッフからの医療サービスが受けられないという現実は、自身や家族の健康を考える上で最大のリスクとなります。
  • ・日本人学校不在という壁:子どもの教育の選択肢がインターナショナルスクールか地元の学校に限られます。インターナショナルスクールの高額な学費が家計に重くのしかかる可能性があります。

まとめ:ダナンはあなたを待っている

本記事では、ベトナムに10年間暮らし、現在ダナンに在住している筆者の視点から、ダナンでの生活のリアルな情報をお届けしました。温暖な気候、手頃な物価、そして人々の温かさといった計り知れない魅力がある一方で、交通、衛生、医療、教育といった、生活の根幹に関わるシビアな課題も存在します。

移住を決める前に、まずは徹底的な情報収集を行い、自身の境遇でどのような生活が送れるのかを具体的にシミュレーションすることが不可欠です。そして、万が一に備えた海外旅行保険への加入は、自分と家族を守るための絶対条件です。

ダナンは、完璧な楽園ではありません。しかし、日本の生活では得られない時間の流れの緩やかさがあり、変化や不便さを楽しむくらいの柔軟性を持つ人々にとっては、非常に豊かで魅力的な生活の舞台となると思います。

この記事を読んで、ダナンでの生活にさらに興味を持ったなら、ぜひ一度、旅行者としてではなく「暮らす」という視点でこの街を訪れてみてください。そこには、新しい挑戦を始めるあなたを温かく迎え入れてくれる、穏やかな海と空が広がっているはずです。

この記事が皆様のお役に立てば幸いです。

現地在住ライター紹介
この記事を書いた人

現在ベトナム/ホーチミン在住。42歳男性。
2017年9月よりベトナムにて独立開業し、ベトナムを中心に東南アジア・海外の市場調査レポート、越日・日越翻訳/通訳などを担当。
大学でベトナム語を副専攻し、ベトナム語はビジネスレベル。ベトナム人と関わること12年間、ベトナム人の文化、背景、コミュニケーションスタイルにも精通。
(運営会社:THANK ASIA CO.,LTD/サンクアジア:厚生労働大臣許可番号27- ユ- 304568)

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