ハノイで暮らすにあたって、子どもたちが楽しめる遊び場があるのかどうかはとても気になるポイントですよね。

ハノイで3人の子供を育てる筆者にとっても、このポイントはとても重要です。

やはり、日本に比べると娯楽やエンターテイメントはまだまだ少ないハノイですが、工夫次第で子連れでも楽しめるスポットがいくつかあります。

今回は、子育て中の方や子連れでハノイを訪れる方、ハノイで暮らす方のために、子供と一緒に楽しめる遊び場・スポットをご紹介します。

ハノイの子育て事情

ハノイの子育て事情は、日本とは大きく異なります。

まず、ハノイは年間を通して、日本に比べると気温の高い日が多く、子どもたちが外で走り回るのには危険なこともあります。
また、涼しくなる秋や冬の季節は大気汚染問題が深刻になるため、外で長時間遊ばせるのは健康面での不安が大きくなります。

そのため、ハノイの現地の子どもたちは、室内遊び場へ出かけることが多く、休日は特に大変賑わっています。
日本では室内遊び場を探すのはなかなか難しいのですが、ハノイには子供が多いためか、お手頃価格で遊べる室内遊び場がたくさんあります。

ベトナムの子どもたちは、昼寝がとても長いようで、そのせいか夜の8時、9時以降も街や外で遊ぶ様子を多く見かけます。
大人も夏場は特に、涼しくなった夕方以降から外出する人も多くいます。
そんな環境もあって、ベトナムの室内遊び場は午後9~10時ごろまで営業していることがほとんどなのです。

ベトナム人の両親は共働きしていることが多いので、平日の昼間に遊び場で子供達を見かけることはあまりありません。
そのため、子供の遊び場は平日の昼間は空いていてゆっくり遊べることが多いです。
休日、特にお昼寝前の午前中は大変混み合うこともあるため、注意してください。

乳幼児（0歳〜6歳）におすすめスポット

ハノイには、大人はカフェや軽食を楽しめて、子どもたちはたくさん遊べる室内遊び場がたくさんあります。
閉店したり、新しくオープンしたり、動きも盛んですが、どの施設も日本に比べて広く、価格も安いため、筆者はとてもおすすめです！

どこに行こうかなと悩んだ時には、ぜひこのリストを参考にしてください。

以下では、まず最初に6歳くらいまでの未就学児におすすめのスポットをご紹介します。

Lalina Kids Cafe

タイホー地区にあるキッズカフェです。

適度な広さで、食事も美味しく、ドリンクのバリエーションもたくさんあります。
欧米人のママグループや、日本人をはじめアジア人も幅広く利用しているイメージです。

食事は子供向けメニューもあるため、親子でしっかり食事ができます。

ベビーシッターが子供達を連れてきていたり、お仕事をするママがいたり、店内は優しい雰囲気が漂っています。
平日は比較的空いており、ゆったり遊ばせることができますが、休日はパーティーで貸切になっていることもあります。
お出かけの前に、どれくらいの混雑状況か聞いてみるのがおすすめです。

まだ歩けない月齢の赤ちゃんのスペースが分けられているので、0歳からおすすめできる施設です。
店全体の広さはそんなに広くないので、5歳くらいまでのお子様におすすめです。

Babiland Kidsplay&Cafe

こちらの遊び場、バビランドはハノイに2ヶ所あります。
1つはタイ湖の東側に位置しています。
もう一つはHàng Daにあります。

タイ湖東側のほうは、比較的新しい住宅街であるStarlakeの近くにあり、近所には日本食品スーパーのSakukoや公園もあります。

店内はとても広いので、ボールプールだけではなく、メリーゴーランドやその他の遊びがたくさんあります。
5歳以上の幼児や小学生低学年でも、体をたくさん動かして遊ぶことができます。

食事メニューのピザは窯焼きとのことで、焼きたての美味しいものが食べられます。

tiNi World

ティニワールドはハノイには3箇所あります。
イオンモールロンビエン店、ハドン店、ロッテモールタイホーの中に入っています。

広さや料金は店舗、利用日によって異なるようなので、事前に公式ホームページで確認するのがおすすめです。

ネットで事前に予約することも可能です。
商業施設の中にある遊び場なので、買い物の合間や大人のお出かけのついでに遊ばせることができるのが良い点です。

プレイグラウンドだけではなく、ロッテモールタイホーには、ワークショップができるお店もあります。
化石を発掘するために石を割るものや、砂絵などのワークショップを楽しむことができます。

BUBBLE HOUSE

バブルハウスは2023年にタイホー地区にできた新しいキッズカフェです。
タイ湖沿いの公園の前に位置しており、日本人や外国人に人気のエリアです。

店内は2階建てになっており、さまざまな遊びスペースがあります。
ボールプールをはじめ、釣り、おままごと、木製ビーズ砂場など、たくさんの遊具で楽しむことができます。

また店内にはサロンも併設されていますので、子供たちが遊んでいる間に母親がネイルやまつげエクステなどを楽しむこともできます。
キッズ向けのネイルもありますので、ちょっと背伸びをしたい女の子にもおすすめです。

Smart Kids Playground

こちらのスマートキッズプレイグラウンドは、ビルの中にあります。
広々としたスペースで、子供たちは目一杯遊ぶことができます。

他のキッズスペースのようなボールプールはもちろん、命綱をつけて挑めるサスケゾーンというミニアスレチックや、走ることができるスペースもあります。

元気いっぱい体を動かしたい子供たちや、小学生にもおすすめできる場所です。

Sora – Kidsplay Cafe & Bistro

ソラはロンビエンにあるキッズスペースです。
2022年にオープンしたので、比較的新しく、店内も綺麗です。

店名がビストロというだけあって、食事メニューも充実しており、親子共に長時間楽しむことができます。

週末でも、そこまで混み合っていたことはないので、週末室内遊びの穴場かもしれません。

May Town

メイタウンはタイ湖の南側にあるキッズスペースです。
ごっこ遊びができるスペースが充実しており、頭上にはアスレチックが広がっています。
木製ビーズの砂場やベビースペースも確保されています。

食事メニューもたくさんあり、離乳食メニューとしておかゆがあることもポイント。

土日はベトナムの人がたくさん利用していますが、平日は空いているのでおすすめです。

児童（3,4歳以上）におすすめスポット

3,4歳以上になってくると室内遊びに加えて、文化的な楽しみ方もできるようになってきますよね。

次は、少し年齢の大きな3,4歳以上〜小学生まで楽しめるスポットをご紹介します。

American Club Hanoi

アメリカンクラブは、レストラン併設の屋外遊び場です。
芝生のサッカーコートをはじめ、バスケットコートや公園遊具があり、子供たちはのびのびと遊ぶことができます。

レストランは＜THE MOOSE＆ROO SMOKEHOUSE＞が併設されており、ハンバーガーやサンドイッチなどを食べることができます。
キッズセットも用意されており、ジュースもしくはアイスのセットが食べられます。
大人はビールやお酒を楽しむこともできるのです。

体を動かすのが好きな子供たちや、小学生でもしっかりと楽しむことができて、大人も満足できる施設です。
ただし、飲食スペースも屋外のみなので、暑い季節には熱中症に気をつけましょう。
扇風機しか設置されていないので、涼しい時期の利用がおすすめです。

Champion1250（LOTTE MALL TayHo内）

チャンピオンは2023年に完成したLotte Mall Tayhoの4階にある室内アスレチック遊び場です。

遊具やアトラクションは5,6歳以上向けのものが多いため、小さいお子様は怖がってできない可能性があります。

50メートルのジップライン、9メートルのロープタワー、メガスライドなど、さまざまなレベルの極限のチャレンジを備えた 20以上のゲームがあり、小学生以上はとても満足できる施設だと思います。

施設内には、小さいお子様向けの木製ビーズ砂場やおままごとコーナーもあるため、きょうだいと一緒に入場する場合には、このスペースで下の子供たちも遊ぶことができます。

土日は大変混み合いますが、平日は空いていて遊び放題です！
学校の代休などでの利用がおすすめです。

Jump Arena

ジャンプアリーナはハノイ市内に3ヶ所あります。

店内全体がトランポリンになっていて、体を大きく動かして遊んだり、ロッククライミングなども楽しむことができます。

しっかり飛んで遊べる年齢でないと、足を捻挫したりする可能性もありますので、小学生以上のお子様におすすめの施設です。

バオソンパラダイス

バオソンパラダイスはハノイにある唯一のアミューズメントパークです。
ハノイの中心部から車で40~50分のところにあります。

施設内にはなんと、遊園地、水族館、動物園、プールが一緒になっています。
店内も広く、さまざまな年齢の子供たちが1日中遊べるようになっています。

入場料を支払えば、アトラクションごとでの支払いは必要ありません。

施設内には、室内遊び場もありますので、急な天候不良や、気温が高すぎるときには、室内遊び場に避難できるのもおすすめです。

遊園地のアトラクションはほとんどのものが3歳以上から乗れるもので、120cm以上身長がないと乗られないものもたくさんあります。
小さなお子様は、小動物エリアでウサギやひよこに餌をあげたり、水族館ゾーンで楽しむことができます。

ベトナム民族学博物館

ベトナム民族学博物館は、コウザイ地区にあり、ベトナム文化を学ぶのに最適の場所です。

3,4歳以降の子供達になると、興味を持つ範囲も広がります。
せっかく外国に来たからには、その土地の文化を学んで理解することも、子供たちにとっては非常に良い刺激になります。

ベトナム国内の54の民族の暮らしや文化を展示しており、住まいや衣装などの展示を見ることができます。

また、屋外にも住居の展示があったり、水上人形劇が楽しめたりとベトナムの民族文化を目で見て体験しながら学ぶことができます。

トゥーレ公園内動物園

バーディン地区にあるトゥーレ公園の中には小さな動物園があります。
日本人街の真ん中にあるのですが、なかなか動物園だとは気付きづらい施設になっています。

公園の中には、遊園地のような遊具やゴーカートのような遊べる遊具もあります。
公園に入る時に入場料を支払えば、動物園のコーナーまで見ることができます。

動物園のゾーンには、ワニや象、キリン、サルなどが展示されています。

入場料がとても格安なので、この価格でこれだけの動物を見られるのは、子供たちにとって非常に満足度が高いと思います。

ベトナム国立自然博物館

こちらの博物館はカウザイ地区にあります。

面積はそれほど大きくないので、30分もあれば一周回れてしまうのですが、36億年間の地球の命の成り立ちを再現する遺物が展示されており、子供たちの興味をくすぐってくれます。

筆者の子供たちも、恐竜や化石が大好きなので、今まで何度か訪問したことがあります。

とても興味深く、「なんで？なんで？」と聞いてくれ、いい勉強になっていると感じています。

化石や爬虫類のアルコール漬け、様々な動物の剥製、昆虫標本、貝殻などが展示されています。
さらに、原始人から現代人までの人間の骨格の進化模型もあり、インパクト大です。

休日の遊び場に困ったら、選択肢のひとつとしておすすめできる自然博物館です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
紹介したいスポットがたくさんあり、たっぷりの内容でお伝えしました。

ハノイにはここに掲載した場所以外にも、室内遊び場がたくさんあります。
また、お店の入れ替わりも活発なので、来店前には必ず電話で営業していることを確かめてください。
新たにオープンするスポットもこれからますます増えていくことでしょう。

室内遊び場以外にも、外で遊べるスポットや文化的な学びができるスポットもご紹介しました。
子供たちの興味があるジャンル、年齢に合わせて、お出かけスポットを工夫するのがおすすめです。

ハノイでも工夫次第で、子供たちは楽しむことができます。
みなさんのハノイでの子育てライフが充実したものになりますように！