ベトナムといえばアオザイ！
そのラインの美しさ、色の鮮やかさなど、諸外国の人々がベトナムに対して美を感じる文化の一つです。

ハノイの街を歩いていても、休日などは特に、アオザイを着るベトナム人をよく見かけることがあります。
観光客向けの旧市街をはじめ、街のあちこちで様々なデザインのアオザイが販売されています。

ベトナムに行く、もしくは来たからには、一度はアオザイを着てみたい。
そんな方々に向けて、ハノイ在住の筆者がおすすめするショップや撮影スポットをご紹介します。

ベトナムの民族衣装”アオザイ”

アオザイはベトナムの伝統的な民族衣装です。

ラインが美しく、鮮やかな色合い・デザインが特徴で、世界で最も美しい民族衣装の一つとも言われています。

ベトナム語では「Áo dài」と書き、「Áo」は上衣、「dài」は長いという意味を持ちます。

膝下まである長い上衣には腰まで深くスリットが入っており、鮮やかな色合いのパンツと合わせて着ると華やかで女性らしさが際立ちます。

アオザイは身体にとてもフィットするデザインなので、ベトナム人女性は綺麗に着こなすために、体型に日々気をつけているとも言われています。

しかし、アオザイは女性だけではなく、男性や子供が着ても華やかで品のある衣装なので、ベトナムでは正装として男女年齢問わず、大切な日に着用されています。

ハノイおすすめ　アオザイレンタルショップ

旅行や短期でベトナムを訪れる予定で、アオザイを着てみたい方にはレンタルがおすすめ！
ハノイにはアオザイを気軽にレンタルできるお店があります。

Áo Dài Minh Đức

こちらのお店では、アオザイの1日レンタルをすることができます。
お仕立てがメインのお店ではありますが、レンタル希望の場合は、WhatsAppまたはZaloで事前に連絡を取ると親切に対応してくれます。

1日レンタルの価格目安は20万ドン〜30万ドンです。

Áo dài Hồng Nhung

引用元：GoogleMap

こちらのお店でも外国人向けにアオザイのレンタルを行なっています。
一番安くてシンプルなデザインのもので25万ドン〜の価格からレンタル可能です。

引用元：GoogleMap

ハノイおすすめ　アオザイ購入ショップ

実はアオザイはベトナムの正装とは言っても、日本の着物とは異なり、非常に安く販売されています。
安いものだと市場で15万ドン（日本円で約900円）くらいから見つけることができます。

気軽に購入して、お土産や記念にできるので、筆者は購入することをおすすめします！
レンタルよりも購入する方が、多くの種類やデザインから選ぶことができますので、お気に入りのアオザイを見つけられますよ。

ベトナムに一定期間住む予定の方はマイアオザイを1枚は持っておくと、記念日やお呼ばれの日に役立ちます。
アオザイは着ているだけで、ベトナム人との距離を縮められるアイテムの一つなのです！

以下では、ハノイでアオザイが購入できる場所やお店をご紹介します。

Chợ Đồng Xuân（ドンスアン市場）

ドンスアン市場の2階では衣料品や生地がたくさん売られており、その中から既製品のアオザイも見つけることができます。

価格は40〜50万ドンほどです。
観光地なので、外国人は少し高めに値段を言われることがあります。
少し値切ってみるか、できる方は金額だけでもベトナム語で話してみると価格が安くなるかもしれません。

Lương Văn Can（ルオンヴァンカン通り）

子供用のアオザイやお手軽価格のアオザイを購入する際にはルオンヴァンカン通りがおすすめです。
この通りには、おもちゃ屋がメインで立ち並んでいいます。
その中にアオザイがたくさん吊るされているお店を見つけることができます。

価格は子供用で約12万ドン〜、大人用でも約20万ドン〜とお手頃価格で購入できます。

ここからは結婚式や卒業式などにも使える、高品質なアオザイをご紹介します。

高品質とはいっても上下で200万ドン（日本円で約12000円）程度から購入できますので、ハノイに数年住む方には購入をおすすめしたい、デザインの凝ったアオザイショップです。

Tiệm của Bông

引用元：Tiệm của Bông公式ホームページ

こちらのお店のアオザイはゆったりとしたデザインが人気です。
刺繍部分はハンドメイドのため繊細で美しく、素材はリネンで涼しげ。
日本人女性にも愛用されています。

価格は上衣だけでは約120万ドン、ズボンも同じリネン素材で約80万〜100万ドンで販売されています。

お店の場所は以下の通りです。
1階は全く違ったお店の入り口になっているので、2階に上がりたいことを伝えて中に入れてもらう必要があります。

たくさんの色とデザインがあり、子供用サイズも販売されていますので、興味のある方は直接お店に出向いてみることをおすすめします。

引用元：GoogleMap

Xéo xọ

引用元：Xéo xọ公式ホームページ

こちらのショップでは、シンプルながらもトレンドをしっかり取り入れたアオザイが多く販売されています。

価格は500万ドンほどのものが多いため、少し高価ではありますが、結婚式やその他フォーマルな場での着用にもぴったりです。

お店の場所は以下の通りです。

フルオーダー

こだわりのアオザイを生地から選んで、自分だけの体に合わせて作るなら、フルオーダーもおすすめです。
フルオーダーをする際には、生地を購入して仕立て屋に持っていく方法と、仕立て屋にある生地から選んで作る方法があります。

生地を買うこともできて、オーダーもできる場所がホム市場。

アオザイのオーダーをするならこの場所が1番おすすめです。

Chợ Hôm（ホム市場）

ホム市場の2階では、アオザイ向けの生地がたくさん売られています。
本当にたくさんの種類があるので、お好きなデザインや色をきっと見つけられるはずです。

また、ホム市場を出た南側のエリアには、アオザイのオーダーショップが軒を連ねています。
シンプルなデザインから華やかなデザインまで、お店によって雰囲気もさまざま。

気に入った雰囲気のお店でどんなアオザイをオーダーしたいのか店員さんに相談してみましょう。

アオザイってどんな時に着るの？＜TPOに合わせた色使い＞

ベトナムではアオザイは冠婚葬祭で主に着用されます。
筆者がハノイの街で一番よく見かけるのは、結婚式や学生の卒業式、テト（ベトナムの旧正月）の時期かなと感じます。

結婚式のアオザイ

結婚式では、参列の女性のほとんどがカラフルで華やかなアオザイを着用しているのを見かけます。
ベトナムの結婚式では、友人の友人など、たくさんの人数が参列することが多いので、日本人でもお呼ばれすることが時々あります。

そんな時にはぜひお気に入りのアオザイを着ていきましょう！
女性だけではなく、男性もアオザイを着ることでフォーマル感がグッと高まります。

結婚式では、新郎新婦が赤いアオザイを着用することが多いので、参列者は赤色は避けるのが無難でしょう。

学生のアオザイ

ベトナム人の友人によると、学生の卒業式ではほとんどの女生徒が白のアオザイを身につけるそうです。

白のアオザイには、「純真・無垢」という意味があり、学生の制服にされている場合もあります。

卒業シーズンになると、ハノイの各フォトスポットで女学生たちがこぞって白いアオザイで写真を撮る姿が見られます。

テト（旧正月）のアオザイ

ベトナムの年末年始であるテトは毎年暦で異なりますが、1~2月の間にやってきます。

この時期には、明るい色のアオザイを着て、パーティや寺院にお参りに行く人々を街の中で多く見かけます。

テトの季節には、金色や赤・黄色など明るい色のアオザイを着るのがぴったり！
金色は皇族の色とされているため高貴なイメージを、赤や黄色はベトナム国旗のカラーとして明るく、新年のお祝いムードを引き立ててくれます。

葬式のアオザイ

ベトナムの葬式はとても盛大に、数日にわたって行われます。
黒のアオザイは主に葬式で着用されますが、実際にはあまり葬式で着用する人はいないそうです。

身内や親族の場合は白が正装とされており、白い服に白いハチマキを巻くため、アオザイは通常着用しません。

参列者として参加する時には黒のアオザイ、もしくは色は問わずにどんな服装でもいいと言われています。

アオザイ写真撮影　おすすめスポット5選

Sen Hồ Tây（蓮畑）

ハノイでは6月から7月の間にハスの花が見頃となります。
その季節になると、たくさんのハスの花とともに写真撮影ができる蓮池が撮影スポットとして大人気になります。

もちろんこの場合の衣装もアオザイがぴったり！
自前でお気に入りのアオザイを着ていくこともできますし、蓮畑入口ではローカルのアオザイ屋が出店していることが多いようです。
手ぶらで行ってもその場でレンタルしてアオザイ撮影ができるのは素敵ですね。

ハスの花は早朝に開くので、朝6時から7時の間には現地に到着するようにしましょう！
遅い時間になってしまうと、咲いているハスの花が少ない写真になってしまいます。

旧市街

ハノイ旧市街でのアオザイ撮影では、トレインストリートや大教会（セント・ジョセフ大聖堂）を入れての撮影がおすすめです。
ハノイならではの写真を残すことができ、アオザイの華やかさが背景によく映えます。

その他、旧市街などでは道路標識と一緒に撮影するのもおすすめ！
この青い看板との撮影はベトナムらしい雰囲気が出て、日本人にも人気が高まっています。

Hoàng Thành Thăng Long（タンロン遺跡）

引用元：GoogleMap

タンロン遺跡でのアオザイ撮影もおすすめです。

筆者も子供たちの記録と記念に撮影しました。
季節は12月でしたが、アオザイを着ても暑すぎず、いい気候でした。

日本人カメラマンさんに撮影していただいたので、とてもスムーズで、サポートのスタッフさんも荷物を持ってくれたり、走り回る子供たちを見てくれたりとたくさん助けてくれました。

黄色い皇城やランタン、緑を背景にベトナムらしい写真を撮ることができます。

大人のアオザイ撮影や学生のアオザイ撮影の方もたくさん見かけましたので、ベトナム人にも人気のスポットであることは間違いないでしょう。

まとめ

アオザイはベトナムの伝統的な民族衣装ですが、着物のように高価ではないため、気軽にレンタルや購入できるのが魅力的です。

アオザイをレンタルするなら、今回紹介したお店やツアー会社のレンタルプランを活用しましょう。

アオザイはレンタルよりも購入する方が選べるバリエーションの幅が広がります。
購入を考える際には、ドンスアン市場やルオンヴァンカン通りに行ってみましょう。

人と被らないデザインが欲しいなら、フルオーダーも可能です。
フルオーダーでは、生地を選んだり、お店の人と相談する時間も楽しめます。

高品質で日本人女性に人気のお店もありますので、お呼ばれや特別な日のためのアオザイを購入する際にはぜひ一度検討してみてください。

アオザイはイベントによって適した色があります。
TPOに合わせて着こなしましょう。

ハノイのアオザイ撮影おすすめスポットは以下の通りです。

今回の内容が、ハノイでアオザイを着て思い出を残したい方々の参考になりましたら、とても嬉しく思います。