長期滞在者必見!ベトナムでe​​SIMカードを購入する際の完全ガイド

ベトナムで働く

ベトナムでインターネットを使用する方法はいろいろあります。

Docomoなど日本のキャリアのデータローミングを使用する、日本でモバイルルーターをレンタルする、日本やベトナムでSIMカードもしくはeSIMを購入するなどの方法です。

結論、30日以上長期滞在する場合、”ベトナムで”SIMカードやeSIMを購入すると安く済みます。

この記事では、現地在住歴8年の筆者がベトナムのeSIM利用のメリットや注意点、各キャリアのeSIM用プランや購入する方法などを詳しく解説します。

SIMカードとeSIMの違いとは?

SIMカード 携帯で通信を行うために必須のICチップのこと。
eSIM Embedded SIM(組み込み型のSIM)で、抜き差しなど不要。

SIMカードとは、通話・データ通信するための小さなカードで、スマートフォンに差し込んで使います。

eSIMとは、オンラインで通信プランを選んで使える内蔵SIMのことです。eSIMは、オンラインで設定・通信プラン決定をするので、物理的なSIMカードを入れ替えたり、デバイスを再起動したりする手間が不要です。

ベトナムでeSIMを利用するメリット

ベトナムでインターネットを利用する際、特におすすめなのが現地でeSIMを購入する方法です。現地でeSIMを購入するメリットは以下の通りです。

SIMカードを交換する手間が不要

eSIMを利用するメリットの1つ目は、物理的なSIMカードを交換する手間が不要であること。eSIMは、物理的なSIMカードを交換する必要がなく、簡単にインストールできます

SIMスロットを空けておくことができる

eSIMを利用するメリットの2つ目は、端末のSIMスロットを空けておくことができること。これにより、別のSIMカードを併用することができます。

複数のeSIMカードを登録して切り替えることができる

eSIMを利用するメリットの3つ目は、複数のeSIMを登録して切り替えることができること。eSIMを使用すると、複数のeSIMを契約して切り替えることができます。これにより、異なるプランを使い分けることができます。

オンライン上で購入〜設定が完結する

eSIMを利用するメリットの4つ目は、ネット通販やアプリで簡単に購入できること。モバイルルーターや物理SIMカードのように店舗で購入・レンタルしたり、配達を待つ必要はありません。急な出張などでも心配ありません。

日本や他の国でも使えるeSIMカードがある

eSIMを利用するメリットの5つ目は、日本や他の国でも使えるeSIMがあることです。複数国を周遊する海外旅行などでも国を気にせず、途切れることなく使用することができます。

ベトナムでeSIMを利用する際の注意点

ベトナムでeSIMを利用する際の注意点は以下の通りです。

端末の対応確認

eSIMに対応している端末かどうかを確認することが重要です。対応していない端末では、eSIMカードを利用することができませんので、SIMカードを購入する必要があります。ご自身の端末がeSIM対応かどうかは下記でご確認ください。

iPhoneの場合:「設定」→「一般」→「情報」→「EID」の項目が記載されていればeSIM対応端末です。
Androidの場合:「設定」→「デバイス情報」→「SIMステータス(SIMスロット)」→「EID」が記載されていればeSIM対応端末です。

その際SIMロック解除がされていることも確認してください。

日本の携帯電話会社が販売している携帯電話やスマートフォンは「SIMロック」がかかっている状態のものが少なくありません。しかし、この「SIMロック」がかかってしまっている端末は、海外に渡航した際に、現地のSIMを入れて利用する事ができません

下記のサイトからSIMロック解除を申請してください。

設定やアクティベーション方法の把握

eSIMの設定やアクティベーション方法を事前に把握しておく必要があります。

eSIMの設定方法は、端末によって異なる場合があります。自分で設定することが難しい場合、設定してもらえる空港の販売店やキャリアの店舗を利用するのが良いかもしれません。

有効期限やデータ残量のチェック

基本的なことですが、eSIMの有効期限やデータ残量を定期的にチェックしましょう。有効期限が切れている場合やデータ残量が不足している場合、通信ができなくなる可能性があります。

ベトナムでSIMカードやeSIMを購入する方法

ベトナムでSIMカードやeSIMを購入する場合、通信キャリアとプランを決める購入場所を決める、という手順で購入を進めましょう。

1.通信キャリア・プランを決める

ベトナムでSIMカードやeSIMを提供している主な通信キャリアはViettel」「Vinaphone」「Mobifoneです。第四のキャリア「vietnamobile」は低価格通信サービスを提供しています。

SIMカードとeSIMの通信プラン料金は同じです。購入時にはどのキャリアも事務手数料として50,000VNDかかります(2024年1月現在)。

在住者向けのチャージ式SIM(eSIM)を比較してみましょう。それぞれのキャリアの主な特徴・独自の通信プランを解説します。

ビッテル(Viettel​​)

国内シェア、基地局の数がNo.1です。Viettelのダウンロード速度は平均49.5 Mbit/s(Ookla Speedtest2023年1-3月調べ)大手3社で最速で通信も安定しています。

プリペイドプラン(チャージ式)

プラン ST70K ST120K
高速データ通信 15GB (500MB/ngày(日)) 60GB (2GB/ngày(日))
使用期限 30日間 30日間
料金 90,000VND 120,000VND
その他 なし LifeBox 無料 25GBデータ ストレージ
TV360視聴無料
公式HP https://viettel.vn

※追加情報(2024年4月26日時点の情報)
現在在住の筆者は先日ビッテル(Viettel​​)の窓口でeSIMの1年間の契約更新を行いました。
1日4GBまで使用可のギガ放題プランで、1年間144万VNDで購入できました!(ちなみに6カ月は半額の72万VNDだそうです、日本と比べてかなり安いですね!)

ビナフォン(Vinaphone)

国内シェア第3位豊富な無料通話の設定があります。VinaPhoneの44.35 Mbit/s(Ookla Speedtest2023年1-3月調べ)ハノイやホーチミンなど大都市で使用する使用感はViettelと変わりありません。

プリペイドプラン(チャージ式)

プラン VD90 D159V
高速データ通信 30GB (1GB/ngày(日)) 180GB (6GB/ngày(日))
使用期限 30日間 30日間
料金 90,000VND 120,000VND
その他 同じキャリアへの無料通話1500分
異なるキャリアへの無料通話30分
同じキャリアへの通話150分,SMS200通無料
異なるキャリアへの無料通話200分
140チャンネルMyTV無料
公式HP https://vinaphone.com.vn
モビフォン(Mobifone)

最も老舗でシェア第2位。MobiFone の35.1 Mbit/s(Ookla Speedtest2023年1-3月調べ)ハノイやホーチミンなど大都市で使用する使用感はViettelと変わりありません。

プリペイドプラン(チャージ式)

プラン V90 PT120
高速データ通信 30GB (1GB/ngày(日)) 60GB (2GB/ngày(日))
使用期限 30日間 30日間
料金 90,000VND 120,000VND
その他 なし なし
公式HP https://www.mobifone.vn
 ベトナモバイル(Vietnamobile)

圧倒的破格のデータ通信を提供する第四のキャリア。利用者によると速度が安定しない、郊外では繋がりにくい、との評判があります。大都市では電波を問題ないと言う意見もあります。

プリペイドプラン(チャージ式)

プラン KING SIM+
高速データ通信 600GB (20GB/ngày(日))
使用期限 30日間
料金 80,000VND
その他 同じキャリアへの無料通話
異なるキャリアへの無料通話400,000VND分
公式HP https://www.vietnamobile.com.vn/
(参考)30日以内の短期ベトナム出張者、旅行者向けesimサービス(オンライン購入可)

※ベトナム滞在日数が短い旅行者、出張者で「現地窓口で購入するのが面倒臭い、時間が勿体ない」という方は、1000~3000円程度でオンラインで気軽に購入できるesimサービスもありますので、併せて検討されると良いでしょう。

以下、2024年8月24日時点で、対応エリアにベトナムが含まれているesimサービスを3つ紹介させて頂きます。

■JAPAN&GLOBAL eSIM…(料金例)5日間1GBで890円、7日間3GBで1490円、30日間10GBで3990円(他国にも対応)
└公式詳細ページ:https://esim-globals.com/products/vietnam-esim
※esimの使用開始日の基準は「現地で通信が開始された時間」ですので、安心です。

■TRAVeSIM…(料金例)8日間6GBで1,980円(他国にも対応)
└公式詳細ページ:https://www.travesim.com/#country

※esimの使用開始日の基準は「QRコード読み取り時点から開始」ですので、やや注意が必要です。

■旅ともモバイル…(料金例)5日間で1300円、10日間で1800円 *GBは無制限だがVinaphoneキャリアを使用のため、ベトナム国内でのみ使用可
└公式詳細ページ…https://tabimoba.jp/products/vietnam-unlimited-vinaphone
※esimの使用開始日の基準は「現地で通信が開始された時間」ですので、安心です。

コラム:ギガ数はどれくらい必要か?
街中のカフェやレストランに入り、wifiがない店舗はないと言っても過言ではないくらい、至る所に無料wifiが完備しているので筆者はモバイル通信容量をあまり使いません。でもwifiはスピードが遅かったり、繋がらない時がありますし、grab(タクシー)を呼ぶ時街歩きの時移動中など外で使う時もありますので、使い方に応じてギガ数をチョイスしましょう。

2.購入場所を決める

通信キャリアとプランが決まったら、いよいよ購入です。下記の場所で購入することが可能です。

空港のSIM売り場

空港の到着ゲートを出ると、多くのSIMカードの小売店が現れます。

ここで買うとeSIMやSIMカードの入れ替えから設定まで全て店員さんがしてくれるので安心です。空港でのSIM購入は少しだけ高いのですが、100-200円程度の差なので、気にならない方は空港での購入をおすすめします。

携帯キャリアの店舗

上記で説明した3社携帯キャリアの店舗でもeSIMやSIMカードの購入が可能です。都市中心部の店舗ですと、英語を話せる店員さんも多いので安心して買いに行く事ができます。設定までしてくれます。

大型家電量販店

「Tegioididong」という家電量販店はベトナム国内で1,800店舗を展開する大手店舗なので滞在先からでも比較的見つかりやすいところにあります。店舗によってはeSIMやSIMカードの設定までしてくれる場合もあります。

Amazonで購入(日本での購入)

ベトナムのeSIMやSIMカード(旅行者用・短期)は日本のamazonでも購入する事ができます。

特に、深夜や早朝にベトナムに到着する予定の方などは、空港のSIMカードを販売するお店は空いていないので、日本で購入しておくと、到着してすぐ使えるので安心ですね。

ただし長期使用を目的としていないので、電話番号がなく、1年を超える使用は勧められていません。

コラム:個人モバイルショップでの購入に要注意!
以前は、どのモバイルショップでもSIMを購入できましたが、現在は大きく制限されています。
2023年3月15日、電話番号が正しく登録されていないユーザーは、15日以内に情報の更新や認証することを要求され、実施しなければ4月以降、電話番号を利用できなくなると通知されました。また、2023年9月10日以降、詐欺やイタズラ、迷惑目的の電話・メッセージの発信に使われるSIMカードに対する取り締まりを強化するため、代理店でのSIMカードの発行を停止しました。信頼できる店舗での購入を強くお勧めします

まとめ

現地在住歴8年の筆者が、ベトナムのeSIMのメリットや注意点、各キャリアのeSIM用プランや購入する方法などを解説しました。

ベトナムは通信料金が日本より割安なため、在住期間が長い場合は現地で(e)SIMやSIMカードを購入する方がリーズナブルです。

特にeSIMは、物理的なSIMカードを交換する手間が不要ですし、複数のeSIMカードを登録して切り替えることができます。オンライン上で購入〜設定が完結できるのでとても便利です。

しかし、対応機種か、SIMロック解除がしてあるか、設定方法が分かっているか、確認しておく必要があります。

携帯キャリアの主な特徴や通信プラン、購入方法については、料金だけでなく、使用量や設定サポートがあるかという点も含めて判断する必要がありそうです。

この記事が皆さんの快適なインターネットライフのお役に立てば幸いです。

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