ベトナムには、南シナ海に面した美しいビーチや、雄大な山々や渓谷、涼しい気候と花々に囲まれた高原など、さまざまな観光スポットがあります。

では、海か山・高原か、ベトナムではどちらがオススメでしょうか？

現地在住者が厳選した特におすすめのスポット「ビーチスポット3選」「山・高原スポット3選」をご紹介します。それでは、ベトナム国内旅行は海？山？どっち？現地在住者がおすすめする魅力満載のスポットを見ていきましょう。

おすすめ度やおてがる度、おすすめ場所やおすすめ時期などを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. ベトナムのリゾート旅行：山と海どっちがいい？

1.1. 海派の魅力

ベトナムの海リゾートの魅力としては下記が挙げられます。

• ・沿岸部の美しいビーチでリラックスできる
• ・シュノーケリングやサーフィンなどのウォータースポーツを楽しめる
• ・「海の幸」が新鮮に美味しく食べられる

海リゾートの開放感と自然の美しさは言わずとも人々の気分を高揚させてくれますよね。また、食事を楽しみたい方向けでは、海の幸を思う存分楽しめることも海リゾートのポイントです。

1.2. 山派の魅力

ベトナムの山リゾートの魅力としては下記が挙げられます。

• ・空気が澄んでいて、避暑地としてゆっくりと滞在が可能
• ・滝やロープーウェイからの自然豊かな景色を堪能できる
• ・キャンプやサイクリング、登山などのアクティビティを楽しむ
• ・新鮮な「山の幸」を食事で楽しむことができる

常夏地域が多いベトナムで、山リゾートは避暑地として良く利用されています。時期によってはコートが必要になる地域もあり、肌寒さが恋しく感じる方にはうってつけのリゾート地ではないでしょうか。また、ジビエ料理や高原野菜など、特産品が多いのも山の魅力の一つです。

2. 海派必見！現地在住者おすすめのベトナム最高ビーチ3選

2.1. ダナン【中部】：白い砂浜と青い海に癒されよう

ダナンはベトナムで最も知名度の高いリゾート地で中部に位置しています。

ダナンのビーチでは、サーフィン・ジェットスキーなどのウォータースポーツや、パラセーリング・ヘリコプターの空中遊覧など、様々なアクティビティを楽しむことができます。

中でも最も有名なミーケビーチは、アメリカの経済雑誌「フォーブス誌」によって世界で最も美しいビーチの一つに選ばれたことがあります。ミーケビーチは、約30キロメートルほどの長さを誇り、白い砂と透き通った海が印象的です。また、ビーチ沿いには高級ホテルやレストラン、バーなどが存在し、快適な滞在ができます。

ベトナム主要都市からだけでなく、日本からの直行便も就航していてアクセスが良いのも魅力的です。

2.2. フーコック島【南部】：南国の楽園でリラックスしよう

フーコック島は、南部に位置するベトナム最大の島です。ベトナム人の中でも人気の高いリゾート地で5つ星ホテルも多く存在しています。

熱帯雨林や珊瑚礁、動植物が豊富な「南国の楽園」として知られているフーコック島には、約20のビーチがありますが、その中でもオススメなのはサオビーチとロンビーチです。

サオビーチは、フーコック島の南側にある透明度の高いビーチで、ジェットスキーやカヤック、シュノーケリング、ダイビングなど様々なアクティビティが楽しめます。

ロンビーチは、フーコック島の西側にあるビーチで、約20キロメートルにわたって白い砂とエメラルドグリーンの海が続いています。美しいサンセット（夕日）が見られることでも有名です。

他にも、ナイトマーケットやVin Wondersとったテーマパーク、ギネスに登録された世界最長のロープウェイなどがあり、見どころ満載です。

ベトナム主要都市からは直行便が出ているためアクセスもしやすく、自然の美しさとアクティビティの豊富さを兼ね備えた南国の楽園です。

2.3. コンソン島【南部】：手つかずの自然と動物に出会おう

コンソン島は、南シナ海に浮かぶコンダオ諸島の中で最も大きい島です。

島全体が国立公園に指定されており、手つかずの自然と動物が多く残されているため「ベトナム最後の楽園」や「ベトナムの秘境」と呼ばれています。そのため、大自然を感じたい方であればコンソン島がとてもオススメです。

コンソン島には約10のビーチがありますが、ほとんどは観光開発がされていない自然なビーチです。シュノーケリングやダイビングでサンゴ礁などの手つかずの大自然を楽しむことができます。

また、アオウミガメやジュゴンなどの珍しい絶滅危惧動物が生息しています。ダイビングやトレッキング・エコツアーでは、コンソン島の貴重な生態系に触れることができるでしょう。

他にも、ベトナム戦争中に政治犯の収容所として使われていた監獄や博物館などの歴史的なスポットもあります。

ホーチミン市経由でのアクセスとなりますが、大自然と歴史の両方に触れることができるベトナムの秘境です。

3. 山派必見！現地在住者おすすめのベトナム冒険スポット3選

3.1. ダラット【中部】：涼しい気候と美しい花々に囲まれよう

ダラットはベトナム中部高原に位置し、花々が美しい避暑地として有名な町です。

標高1500メートルの街で一年中涼しい気候が特徴です。ベトナムの他の地域とは違って、冬にとても寒くなります。フランス植民地時代の保養地として利用されていたこともあり、西洋風建築物やカフェが残るロマンチックな雰囲気があります。

滝や湖・森林などの自然が豊富で、トレッキングやサイクリング、カヌーなどのアクティビティが楽しめます。中でも標高2167メートルの「ランビエン山」からはダラットを一望することができます。ランビエン山の麓まではバスやタクシーで行くことができ、麓から山頂までは登山用ジープや登山道を使って歩いて登ります。

また、街中にある広大な花園「ダラットフラワーパーク」には、約300種類の花が咲いており、一年中花の香りに包まれます。この花園ではバラやハイビスカス、ベゴニアなどの花々を見ることができます。そして、2年に一度の年末に開催されるフラワーフェスティバルでは町中が大盛り上がり。是非一度は訪れて欲しいお祭りです。

ハノイやホーチミンから飛行機で約1時間でいくことができアクセスがしやすいダラットは、涼しい気候と美しい花々に囲まれた「永遠の春の都」です。

3.2. サパ【北部】：雄大な山々と民族の文化に感動しよう

サパは、美しい棚田の絶景が見られるベトナム北西部にある標高1600メートルの街です。

オススメはトレッキング。その壮大な景色はまさに息をのむほど。棚田や山村を歩いて、自然や民族の暮らしに触れることができます。

ベトナム最高峰の山として知られる標高3143メートルの「ファンシーパン山」は、2016年に開通したケーブルカーを利用すれば、わずか15分で山頂に到達できます。ケーブルカーや山頂からは、雲海や森林・棚田などサパの美しい風景を一望できます。

またサパは少数民族が暮らす場所でもあります。花モン族、黒モン族、タイ族、ザオ族などが、それぞれ独自の言語や文化を持ち、色鮮やかな民族衣装を身に着けています。

少数民族の村では、民族の家にホームステイしたり、伝統的な食事や生活に参加したりして、深い交流を経験できます。また、村の周辺には、美しい段々畑や森林が広がっており、散策やトレッキングに最適です。

空港がないためハノイからバスやタクシーで約5〜6時間かかりますが、一見の価値ありです。

サパで山の自然と民族の文化を同時に楽しみましょう。

番外編：ムーガンチャイ（北部）もおすすめ：穴場観光スポット

引用：筆者撮影

美しい棚田と山が広がるムーガンチャイ。サパほど観光地化されておらず、ゆっくり過ごしたい方におすすめです。

日本人が安心してゆっくり宿泊できるホテルは、4つ星の「Le Champ TU LE RESORT」くらい。
Le Champ TU LE RESORT公式HP

街という街もなく、お洒落なカフェやマッサージ施設も殆どありませんが、Le Champ施設内にはベトナムでは珍しい天然温泉があります。

ハノイから車で約6時間。道中の道もかなり整備されていて、車揺れも殆どありませんでした（2024年7月16日時点の情報）。

3.3. チャンアン【北部】：世界遺産の絶景に驚こう

チャンアンは、ベトナム北部ニンビン省にある石灰岩の山々が点在する水辺の風景が美しい観光スポットです。「陸のハロン湾」と呼ばれ、世界複合遺産に登録されています。

観光スポットとしてはボートに乗って水路を探検するクルーズがオススメです。

ボートからは、切り立つ石灰岩や山や水の色が変化する様子、洞窟や寺院の神秘的な雰囲気を見ることができます。「水墨画の世界観」と表現する人もいます。

他にも古都ホアルーというベトナム最初の首都があります。10世紀から11世紀にかけて栄えた王朝の遺跡があり、山々に囲まれた穏やかな田園風景が残っています。

ハノイからバスやタクシーで約2時間なので、日帰り観光も可能です。

4. まとめ

現地在住者オススメのベトナム海リゾートと山・高原スポットを6つご紹介しましたが、いかがでしたか？

のんびりとリラックスしたり、アクティビティや観光を楽しんだり、少数民族の文化に触れたりと、楽しみ方は無限です。

また、ベトナムは北と南で気候も大きく変わります。南部でリゾート気分を味わうも良し、北部の四季を嗜む旅行も良し。

ベトナムで国内旅行を計画する際、この記事があなたに合ったスポットを選ぶお役に立てれば幸いです。