【2024年最新】ベトナムの祝日と休日一覧(女性の日や先生の日も紹介)

ベトナム現地生活情報

ベトナムの祝日と休日は、日本とは違う特徴があります。 

ベトナムの祝日は、旧暦によって決まるものが多く、毎年日付が変わるものもあります。例えば、2024年のテトは2月8日から2月14日までの7日間ですが、2023年のテトは1月20日から1月26日までの7日間でした。

このように、ベトナムの祝日と休日は、日本とは違う特徴があります。ベトナムの祝日と休日のスケジュールを把握すると、予定や旅行などをスムーズに計画できますし、ベトナム人の心の動きを理解しやすくなります。

ベトナムの祝日と休日を把握すると、ベトナムがもっと過ごしやすくなるかもしれません。

この記事では、2024年のベトナムの祝日と休日の一覧や特徴、女性の日の由来や過ごし方などを詳しく解説します。

2024年のベトナムの祝日と休日の一覧

2024年のベトナムの祝日と休日の一覧は以下の通りです。

2024年のベトナムの祝日と休日の一覧表

日付 曜日 祝日名 固定/変動 概要
1月1日 元旦 固定 新暦1月1日
2月8日 テト休暇 変動 旧暦12月29日
2月9日 テト休暇 変動 旧暦大晦日
2月10日 旧暦元旦 変動 旧暦1月1日
2月11日 テト休暇 変動 旧暦1月2日
2月12日 テト休暇 変動 旧暦1月3日
2月13日 テト休暇 変動 旧暦1月4日
2月14日 テト休暇 変動 振替休日
4月18日 フン王命日 変動 フン王の功績を称える日
4月30日 南部解放記念日 固定 ベトナム戦争が終わった日
5月1日 メーデー 固定 労働者の日
9月2日 建国記念日 固定 ベトナム民主共和国の建国記念日
9月3日 建国記念日の翌日 変動 建国記念日の休日

※変動する祝日と休日については、毎年公表されます。

表の内容をもとに、各祝日と休日の意味や由来、祝われ方などを解説します。

各祝日と休日の意味や由来、祝われ方

各祝日と休日の意味や由来、祝われ方について、以下に説明します。

新年:2024年1月1日

新年は、新暦の1月1日(元旦)に祝われる祝日です。ベトナムでは、旧正月のテトの方が重要視されますが、新年も花火やパレードなどで盛大に祝います。

テト(旧正月):2024年2月10日

テト(旧正月)は、旧暦の1月1日に祝われる祝日です。ベトナムで最も重要な祝日で、一週間ほどの連休になります。2024年のテト休暇は2月8〜14日です。テトは、家族や親戚と一緒に過ごしたり、お祭りに参加したりする日です。テトの前には、家を掃除したり、飾り付けしたり、お供え物を用意したりします。

フン王命日:2024年4月18日

フン王命日は、ベトナムの祖先であるフン王の功績を称える日です。旧暦3月10日にあたりますが、太陽暦に合わせて4月に祝われます。2024年は4月18日です。ベトナムの人々は、フン王の墓に参拝したり、お供え物をしたりします。

南部ベトナム解放記念日:2024年4月30日

南部ベトナム解放記念日は、ベトナム戦争が終わった日です。1975年4月30日に、南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)が北ベトナムの攻撃により陥落し、南ベトナムが無条件降伏した日を記念する祝日です。この日は、国の平和と統一を祝う日です。

メーデー:2024年5月1日

メーデーは、労働者の日です。国際的な祝日で、ベトナムでも労働者の権利や福祉を訴えるデモや集会が行われます。

建国記念日:2024年9月2日

建国記念日は、ベトナム民主共和国の成立を記念する祝日です。1945年9月2日に、ハノイにおいてホーチミン氏がベトナムの独立を宣言した日です。この日は、国旗を掲げたり、パレードや花火を見たりする日です。

祝日や休日の過ごし方や注意点

人々の文化に配慮した祝日や休日の過ごし方や注意点をご紹介します。

新年:花火やパレードがあるので、鑑賞することができます。ベトナム人にとって新暦の正月はあまり重要ではなく、ただの休日という扱いです。テトの準備(ほとんどの場合テトのためのお金の工面)で忙しい人も多いので、街の様子は日常とあまり変わりません。

テト(旧正月):ベトナムの人々は、テトを新しい年の始まりとして大切にします。 テトの前には、家を掃除したり、飾り付けしたり、お供え物を用意したりします。人々は家族や親戚と一緒に過ごしたり、お祭りに参加したりします。ベトナム人にとって、テトは新年とクリスマスとがいっぺんに来たようなもので、テンションが爆上がりします。

テトの期間中は、多くのお店が休みになるので、必要なものは事前に買っておきましょう。テト元旦に誰に会うか気をつける必要があります。ベトナム人はテトに会う初めての人でその1年を占います。会う人によっては嫌がられるかもしれません。

フン王命日:ベトナム北部フート省にあるフン王を祀る寺院遺跡地区に向かって線香を上げたり、お祭りに参加したりします。フン王を祀る習慣はユネスコの無形文化遺産にも認定されています。一般の人はただの休日と捉えています。

南部ベトナム解放記念日:北部の人々は国の平和と統一を祝ったり、ベトナム戦争に関する博物館や記念碑を見学したりします。南部の人の中には快く思っていない人もいます。ベトナム戦争に関する感情的な発言は避けましょう。この日は、ベトナムの歴史や政治について学ぶ機会にできるかもしれません。

この休日はメーデーと重なって連休となります。テト以外で連休になることは少ないので、この日は交通渋滞が起こりやすいです。出かける場合は時間に余裕を持って出発しましょう。

メーデー:人々は労働者の権利や福祉に関心を持ったり、労働組合や市民団体の活動に参加したりします。連休は観光地や空港が渋滞します。

建国記念日:国旗を掲げたり、パレードや花火が上がったりします。政治に関するセンシティブな発言は避けるのが妥当です。

ベトナムの祝日と休日の特徴


ベトナムの祝日と休日には以下のような特徴があります。

法定休日は年間に5つ

ベトナムは休みの少ない国の一つです。 法定休日は年間に5つしかありません。 それだけに、テト(旧正月)は、最も重要な祝日かつ一週間程度の連休になり、直前のベトナム人の気分のとても高揚します。

旧暦に基づくものが多い

ベトナムの祝日の中には中国の影響を受けているため、旧暦に基づくものが多くあります。

旧暦は、月の満ち欠けに合わせて年を数える方法です。 そのため、旧暦に基づく祝日は毎年日程が変わります。例えば、テトは旧暦の1月1日に祝われますが、新暦では1月21日から2月20日の間に来ます。 また、フン王命日は旧暦の3月10日に祝われますが、新暦では4月に祝われます。

ベトナムの祝日は旧暦計算の祝日が多くありますので、毎年カレンダーを確認するようにしましょう。

土日と重なる場合、平日に振替休日

ベトナムの祝日が週休日と重なる場合は、労働法の規定により、次の平日に振替休日があります。 

例えば、2023年の新年は1月1日ですが、これは日曜日です。 そのため、1月2日が振替休日になりました。

共産党が定めた記念日が多い

ベトナムの祝日の中には、共産党が定めた記念日が多くあります。

政治に関係する祝日は、国家建国や革命に関連する日が多くあります。例えば、4月30日は南部ベトナム解放記念日です。 これは、ベトナム戦争が終わった日です。 また、9月2日は建国記念日で、ベトナムの独立を宣言した日になります。

3月8日、10月20日の女性の日は祝日ではありませんが、盛大に祝われます。 この日は、女性の権利や地位を高めるために活動する日です。特徴や過ごし方について解説します。

ベトナムの女性の日の由来と過ごし方


ベトナムでは、年に2回女性の日があります。「国際女性デー」と「ベトナムの女性の日」です。

国際女性デー

3月8日の国際女性デーは祝日ではありませんが、ベトナムで祝われます。日本ではあまり馴染みはありませんが、世界的に女性に感謝する日となっています。

日頃頑張る女性に感謝を伝える日で、男性が女性に花をプレゼントします。プレゼントは、女性の好みや趣味に合わせて選びます。また、男性は女性をレストランや映画館に連れて行ったり、家事を手伝ったりします。女性は、男性からの優しさや気配りに喜びます。

ベトナムの女性の日

ベトナムの女性の日は10月20日です。祝日ではありませんが、女性に感謝を伝えプレゼントをします。

ベトナムの女性の日は1930年にベトナムの女性たちが自分たちの権利を守るために組織を作った日に由来します。その組織は「ベトナム反帝婦人会」(現在のベトナム婦人連合会)と呼ばれていました。このは、女性の勇気や強さ、貢献や役割を称える日とされています。ベトナムでは、女性は家庭や社会で大切な役割を果たし、戦争や貧困にも負けずに頑張ってきました。

それで女性の日には、男性は女性に感謝や敬意を表すべきだと考えています。多くのイベントやキャンペーンが開催されるので、女性は洋服や化粧品、アクセサリーなどを買ってもらう人もいます。

ベトナムの先生の日の由来と過ごし方

ベトナムの先生の日は毎年11月20日です。この日は祝日ではありませんが、先生に感謝の気持ちを伝えたり、先生の仕事をたたえる日です。

先生の日は、もともと1949年にフランスで発足した「世界教育者組合連合」の記念日です。この日は、教育者の権利や役割を守る目的で制定されました。ベトナムでは、1958年から北部で、南北統一後は、全国で「ベトナム教師の日」を祝うようになりした。ベトナムでは、先生は勉強を教えてくれるだけでなく、人生を導いてくれる人としてとても敬われています。そのため、先生に感謝や敬意を示すことはとても大切とされています。

先生の日の主な過ごし方は、贈り物やイベントで感謝を表すことです。

先生の日には、学生や保護者は先生に花束や日用品、現金などのプレゼントをします。学校では、子供たちが先生に歌や踊りを披露したり、優秀な教員に賞を授与したりします。卒業生は、母校に訪れて、教えてくれた先生に会いに行ったりもします。

まとめ

この記事では、2024年のベトナムの祝日と休日について紹介しました。

ベトナムの祝日と休日は、日本とは異なる特徴や慣習があります。

例えば、旧暦によって日付が変わるテト(旧正月)や、共産党が定めた記念日が多いことなどです。また、女性の日や先生の日についても解説しました。

ベトナムで生活したりベトナム人と働いたりする場合には、祝日と休日のスケジュールを把握・理解することが役立ちます。

この記事がお役に立てば幸いです。

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